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スイングトレードとは?
スイングトレードとは、数日間で売買を済ませてしまう短期売買のトレード方法です。
スイングトレードでは、短期間で売買を完結させるため、ファンダメンタル分析(企業の業績や成長性などに投資すること)よりも、テクニカル分析(チャートや過去の株価の値動きを表した指標を参考に、買い時や売り時を探り投資すること)を重視していくことになります。
スイングトレードを行う上で、まず肝に銘じておきたいことは、
①日々のチャート分析を怠らないこと
②直感で取引しないこと(チャートやテクニカル指標などを役立てる)
③短期での相場観をやしなう
③は、例えば今後1週間の日経平均の値動きを予想してみるということです。全体が下げているような時は、いくら良い株でもなかなか株価も上がってくれません。
はずれてもいいので「予測をたて、なぜそう思ったのか?」を考えること自体が重要で、これが後々、自身の大きな糧になることでしょう。とにかく経験を積むことが一番大切ですが、これは自然と身についていくものだと思います。
デイトレードとの違い
簡単に言うと、「デイトレード(デイトレ)とは、1日で売買を済ませる」、「スイングトレードとは、数日で売買を済ませる」ことです。
デイトレーダーはスキャルピングといって、1ティックや2ティックで利鞘を稼ぐ方法を何度も繰り返して利益を積み重ねていく人や、1日の流れを前場で感じ取り後場で1度だけ大仕掛けをする人など多種多様です。
1日で売買を済ませるということは、次の日に持ち越さないということです。これは取引終了後に悪い事件が起こっても株を持っていないことでリスク回避でき、そこがデイトレの最大の強みと言っていいでしょう。
デイトレでは直感で売買する要素があり、値動きの大きな銘柄を扱うのでギャンブル色が強いです。もちろん直感といっても、経験に裏付けされたものなので普通の人が直感で取引をすると良い結果につながらないでしょう。
一方、スイングトレードは研究成果を少なからず発揮できるところに強みがあります。また、保有期間もデイトレよりも長いのでより多くの利益が期待できます。
最近ではネットで気軽に投資が出来るとして、個人投資家も増え、カリスマと呼ばれる人達がテレビに出演し、本を出したりするようにもなりました。
デイトレーダー達がトレード手法をどんどん公開するようになってから、一般の個人投資家がスキャルピングで稼ぐのも厳しい状況になっているのも事実です。
その点、日中の値動きに一喜一憂しないスイングトレードは非常に魅力的であると言えます。ただし、多くの利益が期待できる反面、大きな損失を抱え込むリスクもあることをお忘れなく。
売買のタイミング
投資全般に言えることですが、「安値で買って、高値で売る」ということはとても重要なことです。
安値で買うといっても、「高値覚えの高値掴み」という言葉があるように、急落したから買うという売買方針では、実は大幅下落の序章だったということもありえます。これは落ちるナイフを掴むようなもので、大やけどする事になりかねませんので注意が必要です。
買うタイミング、売るタイミングともに重要ですが、売るタイミングは自分のルールに従うとして、買うタイミングについていくつかの基本的方法を紹介しましょう。
①連動銘柄を探す
多くの銘柄は他の銘柄と同じような値動きをしているということが投資を続けていくうちに分かってくると思います。例えば、同じ業種内の他銘柄と連動していたり、仕手銘柄同士、直近IPO同士など、探せば結構あるものです。連動銘柄を監視しておいて、その中で出遅れている株を狙うという方法があります。
②指標を使う
例えば、逆張り系の指標で代表的なRSI(売られすぎ、買われすぎを測る指標)があります。書籍等では70%以上は売り、30%以下は買いなどとありますが、自分なりに精度を高めるため20%を基準にしておくというのもいいでしょう。
他にも、ボリンジャーバンドやRCI、ウィリアム%Rなど、様々な指標を使って「買い時」、「売り時」を探りましょう。
こういった指標もまた、買うタイミングの手助けをしてくれます。
③波動を読む
銘柄には、その銘柄特有の一定の値動きをしていることがあります。同 じ銘柄を長く取引していると勝率が多少なりとも上がるのは、知らずとその銘柄の値動きの癖を把握していっているからでしょう。
たくさんの銘柄を把握する必 要はありません。少ない銘柄でも毎日の日中足チャートを頭に叩き込んでいくことで買うタイミングが掴めてくると思います。場中に値動きを監視できない人でも、これはぜひ実践してみてください。
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